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簡易的に「しめし灰」を作る しめし灰が無く、1回の茶事使いくらいのときは炉灰を使い簡易的にしめし灰を制作されても良いのではないでしょうか
用意するもの
・洗った炉灰または灰
・厚手のビニール袋
・土ふるいくらいの篩い
・バケツ |
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炉灰、または洗った灰
特に洗った事にこだわるものではありませんが、ゴミなどが取れている方が良いですね
画像はでは弊社販売品の「花咲灰」を使用しました
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灰をビニール袋に入れ
少し水を入れます
これで500gくらい炉の灰器分位、炉の炭点前1回分位ですね
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ビニール袋を握りながら水を行きわたらせます
水が入りますと灰の塊りができますので、これを握りつぶしていく事で灰に水が行きわたります
しめし灰にちょうど良い位までこれを繰り返します
ビニールを使用しているのは、灰が飛ばない様、手がなるべく灰に被らない様にです |
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バケツに入れた灰に直接水を入れてもよいのですが、これをかき混ぜるときは手で直接摺り手で灰の塊をすりつぶします
直接手ですりつぶすのが一番良いと思いますが、手も荒れるので少量ならビニール袋を使用するとが宜しいかと思います
※木べらなどでかき混ぜても水は行きとどきません |
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右・乾いた「花咲き灰」
左・作成した「しめし灰」
灰に水が行きわたり、簡易でしたらこれで完成。
終わりにして使用しても良いのですが、サラサラとはおちません。きっとボタッの感じでしょう。
できれば篩いたいものです |
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もう少しできるなら篩いましょう
専用道具が無くても大丈夫です
画像は100円ショップで購入した土篩いです。こちらは「細目」ですが、「粗目」があれば、私は粗目が好きです
炉灰が、しめし灰を撒くごとに少しずつ粗い灰になってきます
灰の様子は個人の好みですが、私は炉は粗目、風炉は細目としております |
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篩います
大事な事
篩ったときに網目に水が付く様では水の入れすぎです
画像くらいの感じ、灰の塊りはできるけど、つぶすと潰れる位です
水が多すぎた時は乾いた炉灰を入れてまた揉めばよいです
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この位の粒は残しても良いです
粗目篩いですとこの位は篩い落ちます |
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簡易しめし灰の出来上がりです
灰は少量でも水気が入れば色が濃くなります
これを炉中に撒くことで、炭の燃焼効果、しめし灰が乾いて行く様子を楽しむ視覚効果(炉中拝見)などがございますでしょう
しめし灰の作用、目的を考えますと簡易で最低限の作用ができると考えられます
時間ができましたら茶汁などで着色などもされてはいかがでしょうか |
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本格的なしめし灰作りはこちら |