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 ◇ 茶道の灰制作と手入 風炉灰
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「お茶の灰を作る」の各ページ
※ここに掲載する灰の手入方法は、私の手入方法ですのでご参考程度にご覧いただけましたら幸いです。
【灰のこと】 【 灰を洗う 】
あくぬき
【 炉灰・しめし灰 】 【 風炉灰 】

風炉灰の楽しみは灰形
風炉灰の楽しみは、細かくなめらかな灰を使った灰形ですね♪ いつまでやっても飽きない感じです。
よく使い込まれた良い灰は本当にいいです。シットリとして、す~っと灰匙が走ります。
長年の手入の賜物なんでしょう。
皆様の灰がそれぞれの個性を持っています、どうぞ良い灰に育ててください

【 風炉灰の仕立 】

【 風炉灰の特徴 】
風炉灰は【灰が細かく滑らか】特徴です。たとえばビロードを触る感じ!
年季のある灰は販売品では再現することが出来ません。何処まで手を掛けているかの違いです。
炭を使い、世話をした事につきるのでしょう。
また、湿り気も全く無いわけではありません。湿度ほどで入る湿り気は必要なようです

【 風炉灰の仕立 】
①新しい灰での風炉灰生成
灰を洗った後、40目、65目、80目、(100目) 荒い目から細かい目の順に篩います
※細かな篩いは、本当によく乾いていないと通りませんので注意です

②【炉灰】からの【風炉灰】の生成
使用後の炉灰はサラサラな状態です。ただ炭カスや粒がありますので、まず20目、30目、40目、と篩いでゴミ取をします。(ここまでは炉灰と同様です) さらに65目か80目、(100目)と細かい目の篩いで仕上げます。

※風炉灰はよく100、120目とか聞きますが、80目でも通すのは大変です
灰形は60目から作れます。細かい目を通す余裕があればその方が良いですが、ほどほどで大丈夫です
細かい灰は柔らかく必ずしも使いやすさにはなりません
手間をかければ愛着もひとしおですが、何度も篩うのは本当に大変です、ほどほどに

【風炉灰手入】

風炉で炭を焼成させると、灰の中に炭カスや粒がありますので、まずは篩い、ゴミを取りましょう。(20目)、30目、40目、と篩いでゴミ取をします。さらに65目か80目、100目と細かい目の篩いで仕上げます。
※火床付近には灰の固まりができると思います、これはゴミではありませんので捨てないように!乳鉢で潰したり摺ると良い色が出ます。手でつぶれない程の灰は、炉灰に戻しています。
※炉灰と違い、風炉灰は洗わないと言われる方が多いです
灰を篩って、風炉灰に仕立ます
こちらは、新しい灰を洗った後に、
篩っていった様子です
 【20目で篩った灰】
ざらっとしていて、灰匙で切るとこんな感じです。
この状態ですと炉灰ですね
【30目で篩った灰】
きれいでしょう。
でも粒子があるため線が入ってしまいます
まだ、炉灰ほどです
【65目で篩った灰】
更にきれいでしょう。
この位から風炉灰で使えると思います
更に篩ったり、擂ったりは個人の好みです。
私は最終80目で篩って、時間があれば、
100目で篩ったり、乳鉢で擂ったりもします。灰匙が動きやすい気がします♪
灰の仕上げは人により様々です。その灰でできる灰形や、丹精された灰を拝見することが楽しみです

☆参考と考察☆
・炉灰から風炉灰をつくる
 【 灰の循環をご参考に 】
使用している炉灰を篩い、風炉灰に仕立てると良いと思います。長年使用した灰には独特の色がついているようで、灰もしっかりしています。よく乾いているので、篩いも通しやすいです。

・風炉灰は洗わない
風炉灰は、一度洗い仕立てたら後は『洗わない』、とよく聞きます。
一説ですが、『灰の成分アルカリ』に関係がある様です。アルカリ成分は金物道具の変色や錆の元にもなりますが、灰をまとめ、灰形を作りやすくするといわれます、また色をつける効果もあるという方もおられます。
このアルカリ成分は水に溶けやすく、水を通す事で抜けてしまうといわれる為、「一度洗った風炉灰は洗わない」といわれるようです
また、私の意見ですが洗った風炉灰をもとに戻すのは、本当にすごく大変な作業です、乾かすだけでも、とても時間がかかります、その後に何度も篩います。なかなか元の様になりません。この様な事も「風炉灰は洗わない」の要因と思います。

・風炉灰の着色
着色の事を聞かれますが、着色の目的は何でしょうか?古色を付ける事と思います
私はしなくても良いと思っています。する/しないは、皆様それぞれで宜しいと思います。
炭を使いますと、底に灰の塊ができます。これを擂りつぶすと褐色の灰が出ます。風炉灰を何年も使うことで灰にこの色が付いてくると思われます。本当に気の遠くなる年月でしょう。年季の入った灰は買い求める事が出来ない大変貴重な物ですね!

風炉灰の着色についていろいろな方とお話していると様々方法がありました
・番茶汁を入れ練る、この灰を乾燥させて篩う。
・黄ばみを出す為に抹茶や梔子の煮だし液などを入れる。
新しい灰に時代をつける工夫なのですね

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