茶道は楽しいをテーマに情報発信!【新古茶道具 千翔堂ほり】
 ◇ 茶道の灰制作と手入 炉灰・しめし灰
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※ここに掲載する灰の手入方法は、私の手入方法ですのでご参考程度にご覧いただけましたら幸いです。

お茶の灰を作る
【灰のこと】  【灰を洗う(あく抜き)】  【 炉灰・しめし灰 】  【 風炉灰 】

【 炉灰の仕立 】  【 しめし灰の仕立 】

【 炉灰 】の仕立
 
【 新しい灰の炉灰仕立 】
新しく洗った灰は、適当に乾いた頃に9目程(荒め)の篩を通し、天日で乾かせば炉灰の完成です。篩うのは少々湿り気のあるうちでかまいません。その方が粒ができて良いです。篩は専用に揃えなくても園芸用の土篩の細目でも良いと思います。
灰が新しいとまだ灰の粒ができていません。この粒が炉灰の様子を作ります、↓下の様な粒は灰を使用することにより灰が変わりできてきます。年季が必要なんですね

【 使用した炉灰の手入れ 】 記述を追加いたしました1807
私の炉灰の仕立ては①【篩い(ごみ取り)】②【洗い】【干す】③【篩い(仕上げ)】 または①【篩う(ごみ取り)】(のみ) です
①【篩い(ごみ取り)】
シーズン使用した炉灰には、炭や枝炭の燃え残りや、ホコリなどが入ってしまっていると思います
30目程の篩いでふるい、炭や枝炭のカスなどを篩い取ります
☆注意、このとき灰に高温により結晶化した灰の粒ができています、これは捨てないようにしています。
炉灰の色や様子を作ったり、サラサラと落ちるしめし灰のもとになるようです
赤丸は炭の燃えカスや枝カスです
大きい残りカスを篩いで除去します。
特に、枝炭の白いカスはできるだけ取り除きたいです。水で浮かず後で取るのが厄介です
この時、灰が粒になっていますので、これは炉灰として戻します。年々この粒が増えてくるのが良いです
 炭のカスは手では全部取れませんが、細かなカスは、後に灰を洗う時に、浮きますので取ることができます
小さい灰の塊と大きな塊
灰が熱で固まり、大小の結晶ができています。
小さな粒は、炉灰に入りますとしめし灰をさらさら落としてくれます。また、大きい結晶は、擂り潰すと、赤茶色に変化しています。これが自然の灰の色付けで、何年も炭を使っていると、灰にこの様な自然の着色がされていくのですね。
年季が尊ばれる理由と思います
②つぎの【洗い】【干す】は前のページをご覧ください 

③【篩い(仕上げ)】
適当に乾いた頃に9目程(荒め)の篩を通し、天日で乾かせば炉灰の完成です。
篩うのは少々湿り気のあるうちでかまいません。その方が粒ができます。
篩は専用に揃えなくても園芸用の土篩の細目でも良いと思います。

※洗った灰が乾くのには時間がかかります。炉分(10kgほど)で半月くらいかかるかもしれませんので、開炉時期を考えて行ってください

[ご参考まで] シーズン使用後の【炉灰】から、【しめし灰】をつくり、【風炉灰】もつくります
炉の時期に炭を使うと、熱により灰の粒が砕けてサラサラになります。
この炉灰の一部を使い『しめし灰』を仕立てます。また、サラサラの状態ですので、とても細かい篩いも通る灰で『風炉灰』も篩い取れやすいです。(※炉灰と風炉灰は別々に生成されるとおっしゃる方もおられます)
左)シーズン使用した炉灰
サラサラの状態です。

右)篩って⇒洗って⇒篩って 仕立てた炉灰

仕立てると様子が変わります
30目で篩いゴミ取りをしただけの状態
①これを洗い「炉灰」に仕立てます
②これを「しめし灰」に仕立てます
③サラサラなので私はココから60目、80目と篩い「風炉灰」を篩いだします
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【しめし灰】の仕立

※しめし灰の作り方は、流派や個人でも違うと思いますので一例としてご覧ください

工程①【 着色の準備・煮汁 】 [しめし灰の仕立]
上)炉灰 と 下)しめし灰
炉灰に煮汁を掛けたものですが、湿り気を帯びるだけでこれだけ色が変わります
(乾くと上と同じ色になります)
【炉灰の着色の準備】
あく抜後の灰や、使用後の炉灰を用意して
番茶や丁子を煮出した、熱い煮汁を作ります

<画像 左が「丁子」 右が「番茶」です

丁子は漢方薬屋さんにあります。500gで3,000円くらい?かな
番茶はお手頃なもので良いと思います。
共に茶色の煮汁ができます。
【しめし灰用の煮汁】
番茶と丁子を煮出した着色用の煮汁です。
丁子はよい香りが楽しめます。
私は、丁子と番茶を合わせて使いますが、入手しやすい、番茶のみでも十分です
番茶のみの煮汁は初め青いですが酸化すると茶味になると思います
工程②【 灰の着色 】 [しめし灰の仕立]
【 着色 】

熱い煮汁を炉灰に掛けます

掛け過ぎは禁物です。
湿気を抜くのに時間が掛かりますので
煮汁を吸った固まりができますので
 
これを手のひらで拝み摺る様にほぐしてかき混ぜていきます。
※この時は素手でしましたが、アルカリが強いので手袋をした方がよいかもしれません
灰の粒にはなかなか湿気が廻らりませんので、手のひらで摺りほぐす事で、湿気が徐々に全体に廻ります

揉んで、かき混ぜて、煮汁を掛けて、を繰り返します
 
夏の暑い時期にやりますと、乾きの早い事もあり繰り返すことができます。また、天日により灰内の殺菌もできるといわれてます。
灰に湿り気が付いてきました♪
さて、どの位で篩いましょう?

湿り気の具合ですが、これが難しいです
軽く握って固まる位、ハンバーグの生肉位といわれる方もおられます。
灰が手に水っぽく着いたら、掛け過ぎかもしれません。湿気があるが、手にもサラッとしているくらいでしょうか

煮汁を掛けすぎても、そのまま天日干しで攪拌していれば水気は蒸発していきます。
工程③【 篩う 】 [しめし灰の仕立]
程よいと思う時に【篩います】

私は【しめし灰】も【炉灰】も同じか9メッシュの荒い目の網でふるっております。
左・しめし灰
右・炉灰
同じ灰なのに湿り気があるだけで、こんなに色の違いが有ります。

しめし灰は、さらさらと落ちる様になると良いですね
しめし灰の保管は、外気温度の影響が少ない壷等に入れ、蓋をして日の当らない処に保管して炉開きを待ちます。
私はしめし灰の保管には画像の様な密閉しない瓶(蓋もあります)をしていますが、密閉度は高くない方がカビの原因にならず良いと思っております

※作った後に多湿で密閉が過ぎると、カビが発生することがあります。密閉する容器にしまう時は、たまに開けてかき混ぜると良い様です

しめし灰の作り方は他にも
・しめし灰分の炉灰を樽に入れ⇒水をかけて・灰汁を取り⇒その後煮汁を入れ⇒天日で水分を蒸発させながら、揉みほぐし⇒程よいところで篩う。(夏の暑い日に行う)
・しめし灰分の炉灰を樽に入れ⇒水をかけて・灰汁を取り⇒その後煮汁を入れ⇒そのままま保管・自然蒸発⇒炉開頃、塊の灰を崩して篩う。
などの作り方もあることを聞いています

【 あとがき 】
・炉の灰の世話は、夏・土用の頃
夏の暑い日に行なう理由は、灰の乾燥が短時間で繰り返し行なえる事や、殺菌の効果がある為といわれています。
もちろん、一度しただけでは色はつきませんから、色良い灰は、何年も炭を使い手入れを繰り返した成果なんですね。
また、灰の手入は皆様それぞれです。出来る灰の様子もそれぞれの違いがあると思います
灰の色、様子などが、炭とあわせ炉中の拝見の楽しみと思います

がんばって育てましょう♪
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