茶道は楽しいをテーマに情報発信!【新古茶道具 千翔堂ほり】
◇ お茶の灰を作る 灰を洗う、炉灰・風炉灰の仕立
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※ここに掲載する灰の手入方法は、私の手入方法ですのでご参考程度にご覧いただけましたら幸いです。

ただ灰、されど灰♪
木を燃やした後にでる灰、何もしなければ、ただ灰です。茶道ではこの灰に手を加え、炉の灰、風炉の灰を作ります。流派によっても作り方の違いはあるようですが、それぞれに同じ灰でも全く様子が変わります。また灰は、作られる方により様々な表情があり、これが【炉中】や【風炉の灰形】を拝見させていただく楽しみになります。灰の手入は本当に大変です。「どのように?」と、よく尋ねられます。ので、私が灰の手入している様子を順番に写真にまとめましたのでご参考にされてみてください。

お茶の灰を作る
【灰のこと】  【灰を洗う(あく抜き)】  【 炉灰・しめし灰 】  【 風炉灰 】

【灰】のこと

◇洗っていない灰> 窯取りの【生灰(きばい)】 と 販売品【並灰】
◇洗ってある灰> 販売品【上灰(あくぬき)】

(はい)は、草・木を燃やしたあとに残る物質です。炭窯より出たままの状態の灰(洗っていない灰)を【生灰(きばい)】と呼んでいます。お茶の灰は、この生灰を洗い、用途応じて【炉灰】、【しめし灰】、【風炉灰】と仕立てます。
販売されている茶道用の灰にも、洗っていない「並灰」と、洗ってある「上灰(あくぬき灰)」があります。販売品の「並灰」はある程度、篩って大きなゴミを除いてありますが、洗って仕立ていないため【炉灰】、【風炉灰】の特長をあまり感じません。また、アク(炭のカス、窯の塵など)が混入していますのでこれを除去したいものです。

販売品の【並灰】 ※洗っていない灰
【並灰の炉、風炉を比べました】
画像左・炉灰、画像・右が風炉灰
として販売されていますが、篩っただけですと、中はほぼ同じ物に見えます。
灰は仕立ててお茶の灰に様子が変わりますので、あく抜きをして仕立ててください
※【並灰】は、手頃な価格ですので、ご自身で仕立てる方に向いています。またこの状態で使用しても茶味に乏しいだけで問題はございません

販売品【上灰(あくぬき灰)】 ※洗ってある灰
【あく抜き灰】
【あく抜き灰】とは、生灰を洗い、アク(ゴミ)を除去し用途に応じて仕立てた灰です。
仕立方により【炉灰】、【しめし灰】、【風炉灰】に分かれて販売されています。
画像・左)風炉灰  画像・右)しめし灰(炉用)
※【上灰】は、手間がかかっている分、生灰に比べると高価ですが、そのまま使用できます。

茶道の【 灰の種類と様子 】炉灰、しめし灰、風炉灰


【 炉灰 】

炉灰は、おおむね、ざらっと荒い感じで良いと思います。侘びた感じです。
炉灰の上には、若干湿り気のある「しめし灰」を撒いて使います

【 しめし灰 】
しめし灰(画像左)は、炉灰に若干の湿気を含んだものです。画像右は、しめし灰にする前の炉灰で、湿気を含ませるだけで茶色くなります。人により茶汁等で着色もいたしますので、若干の湿気と茶色っ気を帯びています。特徴は、湿気がありますが、サラサラ落ちる様に仕上げる事を良しとします♪
下炭を入れる前に炉灰の上に薄く撒き、炭点前でも撒きます。


【 風炉灰 】
風炉灰は、粒子が細かく柔らかでなめらかですが、フカフカとはせず、乾いていますがシットリした感じです
粒が細かいので、灰匙を押したり、引いたりした時でも線が付かずに柔らかいのに形が形成できる灰です
また、お茶人それぞれの生成の過程により色の違いがあります

『 灰を洗う事 』

あくぬき灰は、灰を洗って灰汁を抜きますが、アクとは何が抜いてあるのでしょうか?
【灰汁(あく)】
灰を洗うと、何かブクブクとした泡のようなゴミの集合体が浮かびます。これが「あく」です。

【灰汁】(あく)

「あく」は炭カスなど焼成時の窯内での様々な灰以外の不要物です。また、炉にて炭を使いますと炭や枝炭の燃えカスが混入いたします
【灰のあく抜き】とは、
灰を水に通し、塵ゴミ等を抜く作業の事です。灰汁は強アルカリ性ですが、洗うことでアルカリ分が抜けるわけではありません。主に灰内のゴミを取る意味が重要と思います。
【灰のあく抜き】手順は、灰洗いのページにて

茶道の中での『灰の循環』

【 灰の仕立て と 灰の循環 】
お茶の灰は、【炉灰】⇒【風炉灰】⇒【炉灰】の循環の中で色や、表情が着いてきます。
①【炉灰】は、お茶の灰の元になると思います
炉で炭を使用しますと閉炉の頃には灰より湿気が抜けて、サラサラな状態になります。この状態の灰を篩って【風炉灰】を生成します。あわせて、【しめし灰】はこの炉灰の一部を用いて作ります。しめし灰の作成時に茶汁等で着色をしますでしょうから、それを蒔く事で炉灰にほんの少しずつ色が残ると思います。風炉灰を取り、少なくなった炉灰は、新しい灰(生灰)を洗って、継ぎ足します

②【風炉灰】は
シーズン使用した【炉灰】から篩いとれます。炭を使った【炉灰】はサラサラです。この炉灰を風炉用の細かな目の篩を通しますと【風炉灰】になります。※ふるい途中で出る粒の大きい灰は、炭カスなどを除去してまた炉灰にもどします。
また、風炉灰も使用すると灰の固まり、カスが出来ます。これを乳鉢で摺り、篩い、風炉灰へ戻します。固まった粒の大きい灰は炭カスを除去し炉灰へもどします。
一般的には、みなさま風炉灰は洗うことはいたしません(再び同じ状態へすることが大変だからと思います)

③【灰の循環】  生灰炉灰風炉灰 このような構図でしょうか
・【炉灰】から、風炉灰を取るので減りますので、また生灰を洗って炉灰にします。
・【炉灰】の一部を使い【しめし灰】をつくる。その【しめし灰】は炉に蒔くので、炉灰に戻ります
・【風炉灰】を使用してできる灰の固まりを【炉灰】に戻します
・【風炉灰】は炭カスを取るたびに減りますので、【炉灰】を篩って風炉灰に足します
※上記【灰の循環】 はひとつの考え方であり方法です。これが決まりという事ではありません


つぎは>、【灰を洗う(あく抜き)】です。
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