千葉県いすみ市山田 登窯 茶陶・千葉唐津
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令和2年 蓮見重義先生は永眠されました

千葉唐津・山田窯の紹介
千葉県いすみ市山田は、自然豊かで田園の広がるのどかな地です、その山中に煙を上げる登り窯がございます。千葉にて唐津焼を焼成する窯場『明徳山 山田窯』、主宰は蓮見重義先生です。
蓮見先生は唐津焼の陶芸家・田中佐次朗先生の元で陶芸を学び。独立後、この地に登り窯を築き、唐津焼きの焼成に励んでおられます 山田窯では、唐津に伝わる伝統技法にあわせ、釉薬にできるだけ千葉の草木(灰)を利用しています。山中の登り窯にて薪(まき)で焚かれ出る窯変の作品は、まさに千葉の自然と唐津焼の伝統の織り成す陶芸と思い、千葉唐津と呼んでおります


山田窯の特徴
山田窯・千葉唐津の特徴は、【陶土】、【釉薬】、【焼成】です
【陶土】
作品の主となる陶土は唐津にて採取した粘土で、千葉の窯場にて数十年寝かせ使用しています。また、千葉の粘土や砂などを合せ千葉唐津ならではの土味ある作品です
【釉薬】
釉薬になる藁(わら)灰、木灰はできるだけ千葉の藁や木の灰を利用する様にいたしております。近隣の田畑の藁や山の木を窯で焚き灰を作り、その灰を用いて釉薬作りを行い、施釉する事で千葉唐津と呼ぶ独特の個性が生まれます。
【焼成】
山田窯一番のこだわりは100%の登り窯です。
素焼きの段階より登り窯を使用し、作品の全てがこの登り窯だけで焼成され、登り窯以外の作品はございません。
赤松の薪で焼成する作品は自然の力によって様々な色や形に変化し、それぞれに個性があり、同じ作品が無い事も面白みのひとつです。また、焼成のおり、土地より染み出る成分が器にまとい唐津には無い色が出るときもございます。そこで千葉の風土をも持ち合わせた陶として千葉唐津と呼んでおります。
山田窯では、ガス・電気窯は所持せず使用いたしません

[ 窯焚き ]

[ 釉薬つくり ]

山田窯 蓮見重義
【 略 歴 】
 1934年 群馬県板倉町に生れ
 1957年 明治大学法学部卒業
        厚生省、埼玉県庁、環境庁に勤務の後
        陶芸に強い興味をもち著名な窯元を訪ね歩く
 1993年 唐津焼の陶工・田中佐治郎 師事
 1996年 千葉県いすみ市に築窯 唐津と千葉にて作陶活動をはじめる
 1999年 〜
        新宿三越『新しい茶道具の取り合わせ展』出品(三回開催)
        小笠原流茶道家元にて個展(以後、隔年) 
        ダイヤモンドホテル『美術工芸・茶道具展』出品
 2002年 〜
        東京交通会館にて個展
 2006年 三越千葉店 個展
        公募展等には出品せず作品が出来ると個展を中心に作品を発表
 2020年 遷化

 登り窯しか所持せず、作品は下焼きから本焼きまで全てを薪窯のみで焼成
 自然より作り出される作品の美にこだわりをもった
 作品は個展中心の販売で、数回の窯焚きを行い十数点の新作ができると個展を開催していた

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